Antique & Remote work

「アンティーク」と聞くと「実用的ではない」という印象を持つ方も少なくないと思いますが、そんな事はありません。
およそ100年前に作られたものなので、現在の家具に比べると素朴でクラシカルな作りではありますが生活に必要な機能は満たしています。
実際に多くの方がアンティーク家具を使って生活しているのが何よりの証拠です。
アンティーク家具ならではのメリットもあります。
それは木の風合いや時間を経たものだけが持つなんともいえない雰囲気です。
また当時のイギリスの豊かさが反映されているため使われている木材がとても上質であり、また熟練の職人の素晴らしい技術が惜しみなく注ぎ込まれた逸品も少なからず存在します。
コロナ禍の中で自宅で過ごし、かつ仕事をする機会が増えつつある今、上質なアンティーク家具をワークスペースに取り入れて快適な空間にすることは、ストレス軽減にも効果があるのではないでしょうか。
ということで、この記事では「自宅でのテレワークにおすすめのアンティーク家具」をいくつかご紹介したいと思います。
Bureauビューロー

- アンティーク家具らしさ抜群
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「ずっと憧れていました、、、」「いつかは手に入れたいと思っていたんです!」というお客様の声を聞くことが多いのが何を隠そうこのビューローです。
比較的コンパクトなサイズのものが多いですが、そのデザインや構造には「アンティーク家具らしさ」がたっぷりと詰まっており、ひとつあるだけでもアンティーク家具の魅力を思い切り楽しむことができます。
- スモールオフィスにぴったりな作り
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コンパクトなサイズのものが多いのもビューローのいいところです。コンパクトながら引き出し収納がついており、またライティング部分を開けたところにも仕切りや小さな引き出しがあったりと、省スペースで「書く・しまう」ができるような工夫がされています。
リビングやキッチンに小さなワークスペースを確保したい場合、ビューローはうってつけのアイテムです。

- 蓋を閉じれば見た目もスッキリ
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ビューローの斜めになっている蓋を「フラップ」といいます。
このフラップを開ければその内側がライティングスペースになるわけですが、逆にフラップを閉めてしまえば中身が見えなくなるのでスッキリします。
多少内部が散らかっていても蓋をしてしまえば気になりません。
自宅で仕事をする上でオン/オフのメリハリはとても大切です。
仕事モードから簡単にプライベートタイムへ切り替えができるビューローは、ホームオフィスにピッタリのアイテムなのです。
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ビューローはこんな人におすすめ!
コンパクトなスペースにまとめたい -
ビューローの最大のメリットは、コンパクトなスペースにオフィス機能をまとめられるところです。
色々な事情で「家の中にそれほど広いスペースが取れない」という方にこそビューローはおすすめのアイテムです。
ビューローの上に書棚がついた「ビューロブックケース」と呼ばれるタイプもありますので、「本の収納にも困っていて、、、」という場合にはこちらのビューローブックケースもおすすめです。
Bookcaseブックケース

- 本・書類の収納にはやはりブックケース
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「ブックケース」という名前の示すとおり、本の収納にはブックケースが適しています。
ポイントは「奥行き」、チェストやサイドボード、カップボードといった他の収納家具にくらべるとブックケースの奥行きは浅めに作られており、本を並べると丁度いい収まりになります。
- サイズやデザインのバリエーションが豊富
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サイズやデザインのバリエーションが豊富なのもアンティークのブックケースの特徴です。
サイズでいえば文庫本がぴったり収まりそうな奥行きの浅いコンパクトなものから、大きいものになると壁一面を埋め尽くすようなサイズのものまであります。
またデザインも、ほとんど装飾のないシンプルなものからとても凝った作りのものまで幅広いバリエーションのアイテムがあります。

- 「扉あり」と「扉なし」お好みはどちら?
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ブックケースという大きなくくりの中で、扉のないオープンシェルフ型のものを特に「ブックシェルフ」と呼びます。
ブックシェルフは比較的コンパクトなサイズでスッキリとしたデザインの物が多く、初めてのアンティークとして取り入れやすいアイテムです。
ブックシェルフには扉がないので物の出し入れがしやすいというメリットがある反面、本にホコリが付きやすいというデメリットもあります。
置き場所や使い方に合わせてお好みの方を選んでください。
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ブックケースはこんな人におすすめ!
本や書類をかっこよく収めたい -
本がブックケースに整然と収まっている様子はやはりとてもかっこよく、インテリアに知的な印象をプラスしてくれる存在です。
「本が好きでたくさん持っている」または「大切な本にふさわしい収納場所を確保したい」という方におすすめしたいのはやはりブックケースです。
ちなみに、本だけでなく食器棚やディスプレイケースとしても使えますので、奥行きのない渋めの食器棚をお探しの方などにもおすすめしたいアイテムです。
Deskライティングデスク

- 仕事をするならばやはりデスク
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デスクの一番の特徴は「デスクワーク用に作られていること」です。
先にご紹介したビューローは作業するときに蓋を開いてワークスペースを作りますが、デスクの場合は天板がそのままワークスペースになので常に「スタンバイOK」な状態です。
またデスクの天板面はほぼ全てが作業用のスペースになっていますので、家具そのものの大きさに左右される部分はあるとはいえ、広いワークスペースを確保できる家具です。
同じ作業をする場合にはやはり使えるスペースが広いほうがはかどりますよね。

- 収納が充実しているものが多い
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デスクには収納が充実しているものが多いです。
デスクの収納はほとんどの場合で引き出しになりますが、幅や深さに変化をつけた引き出しがいくつもあるデスクはかなり収納力が高いです。
さらに凝った作りのものになると、引き出しのなかに書類を分けられるような仕切りまで作られているものもあり、見るからに使い勝手が良さそうです。
- 香りと手触りの良い革張り天板
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ライティングデスクの中には天板が革張りになっているものが少なくありません。
革張り天板のデスクは見た目に高級感があり、お部屋の雰囲気もぐっとグレードアップします。
また見た目だけでなく適度な弾力とホールド感のある革張り天板での作業は実に快適、本革の手触りと匂いを感じられるホームオフィスでの仕事は特別な時間になるでしょう。
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ライティングデスクはこんな人におすすめ
しっかりとワークスペースを確保したい -
デスクワークをする場合、作業スペースの広さや収納力を考えるとやはりライティングデスクがもっとも効率よく快適に作業ができるのではないでしょうか。
その反面、設置するためにはある程度広めのスペースが必要になりますので、「しっかりワークスペースを確保して集中して仕事をしたい」という方にはライティングデスクがおすすめです。
Refectory Tableリフェクトリーテーブル

- シンプル・イズ・ベスト
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元々「リフェクトリーテーブル」は修道院や大学などの大きな食堂でたくさんの人が同時に席につくことができる大きな細長いテーブルでした。
現在アンティーク家具として流通しているリフェクトリーテーブルはそれを一般の住宅でも使えるサイズでリバイバルしたものですが、オリジナルのコンセプトはしっかり受け継がれており、脚部などに装飾はあるものの構造は非常にシンプルでとても使い勝手のいいテーブルです。
- デスク兼ダイニングテーブル
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シンプルなダイニングテーブルですので、使い方によっていろいろな用途に向く汎用性の高さがあります。
自宅に自分専用のワークスペースを確保することはできないけれど仕事をするスペースは必要といった場合、リフェクトリーテーブルのようなダイニングテーブルとしてもワークスペースとしても使える大きなテーブルを置いてしまうほうが結果としてお部屋を有効に使えるかもしれません。

- 使い込むと更にいい感じ
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リフェクトリーテーブルはシンプルな構造なせいか良質な無垢材で作られていることが多いです。
単純に「無垢材だから良い家具」というわけではありませんが、無垢材のテーブルにはしっかりとした手触りと重厚な質感があることも事実です。
また素材がいいと使い込んだあとの風合いが違います。
その点で無垢材で作られている事が多いリフェクトリーテーブルは使い込むほどに味が出る、まさにワークスペース向きのアイテムといえるでしょう。
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リフェクトリーテーブルはこんな人におすすめ
多用途に使えるスペースにしたい -
リフェクトリーテーブルはデスクなどとは少し違って、使い方次第でダイニングテーブルにもワークテーブルにもなる多用途な家具です。
スペースの関係でデスクを置くことが難しい場合、また何人かで共用できるワークスペースを作りたい場合には少し大きめなリフェクトリーテーブルを選ぶのもありだと思います。
Sofaソファー

- いい仕事はいい休息から
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ソファーは直接的に仕事や創作活動に使われることはないかもしれませんが、いいパフォーマンスを発揮するためにはいい休息が欠かせません。
2001年にワシントン大学で行われた研究によると、人の脳はボーッとしているときの方が普段使われない領域が活性化し、結果としていいアイデアを思いつきやすくなるそうです。
そう考えると、ボーッとできる座り心地のいいソファーをワークスペースに置くことは、いいデスクを選ぶことと同じくらい大切なのかもしれません。

- 美しいデザインの物が多い
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アンティークのソファーは美しいデザインのものが多くあります。
特にヴィクトリアン期に作られたものは使用されている木材がとても上質で、なおかつ当時の腕利きの職人の手により作らているため他のアイテムに比べてもひときわ目を引くものばかりです。
フォルム全体の美しさもさることながら、随所に施されている彫刻の見事さは思わずため息が漏れるほどです。
- 他のものにはない満足感
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アンティークのソファーは本体の修復の後にシート部分の張替えをするため、他のアイテムに比べて仕上がりまでに手間と時間がかかります。
しかしその分、しっかり修復されたアンティークのソファーには他のアイテムにはない存在感があります。
美しい実用品であるアンティークのソファーを日常使いすることで他にはない満足感を得られるはずです。
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ソファーはこんな人におすすめ
思い切りアンティークらしさを味わいたい -
数あるアンティーク家具のなかでもアンティークのソファーは、体を休める家具としての機能と室内装飾品としての要素を高いレベルで満たす特別な存在です。
「せっかく買うのならば思い切りアンティークらしいものがいい」と考えている方にはぜひ、アンティークのソファーを実用品として使っていただきたいと思います。
気持ちが満たされると、きっと仕事のパフォーマンスにもいい影響があるはずです。
Desk Chairデスクチェアー

- デスクとの相性がいい
- デスクやビューローに合わせる椅子は必ずデスクチェアーでなくてはならないわけでありません。ですがやはり、アンティークのデスクチェアーとデスクの相性は抜群で、セットになるとお互いの存在感が相乗効果で一際輝きます。
- デスクチェアーは座り心地がいい
- デスクチェアーは事務仕事をするために作られているため、やはり座り心地も良好です。通常のチェアーより座面も大きいですし、肘掛けがついているので疲れにくいです。また座面のクッションだけでなく、椅子を支えるフレームにスプリングが組み込まれているものもあり、しっかりと体を支えてくれるのです。

- デスクチェアーはレアアイテム
- 実はデスクチェアーはあまりマーケットに出回ることがない珍しいアイテムです。さらにその中でコンディションがいいものを見つけるのは簡単ではありません。ですからもしデザインが気に入り、その上で状態のいいデスクチェアーを見つけたときにはぜひ前向きに購入を検討することをおすすめします。
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デスクチェアーはこんな人におすすめ
デスクだけでなくチェアーにもこだわりたい - アンティークのデスクやビューローに合わせるのは普通の椅子でも問題ありません。でもせっかくなら椅子もこだわって選びたいという方にはアンティークのデスクチェアーはおすすめです。座り心地などの実用面もさることながら、しっくり来るようなアンティークのデスクセットを揃えられたときの満足感はきっと特別です。